10月20日(水)の繊研新聞(ファッション業界の新聞)に
本校クリエーター学科の取組が紹介されました?
昨今ファッション業界でも課題となっているSDGsをテーマに
ブランドを企画し、仙台三越でPOP UP SHOPを開催したものです。
SDGsの目標達成の目安となっている2030年には企業の中枢となり、
将来のファッション業界を担う学生の中で、
まだまだ浸透していないSDGsを、より身近なものにする狙いで
この企画を始めました。
4月から企画を開始し、SDGsへの学びを深めたのちに自分達のブランドに組込む
SDGsの目標を設定しました。
「つくる責任、つかう責任」
「ジェンダー平等の実現」
この２つを主軸として、ターゲットやペルソナ調査を入念に行い、
流行に左右されず長く着られ、サイズや性別、年齢、場面を問わないブランド
「FRe:（フリー）」を考案しました。
販売場所からメインターゲットを30代～40代の女性と
ファッション感度の高い20代男性とし、出産や子育て、年齢で
体型が変化してもタイムレスに着られるスカート2型をデザイン、製作しました。
学校にある残反を再利用し、倉庫の奥にあった英国産のチェック生地や、
透け感のある黒い生地などを活用。新たに買い足した生地も、
できる限り残反が出ないように、パターンを工夫しました。
どうしても出てしまった端材でスカートのカスタマイズ用の肩紐やベルト、
ノベルティのエコバッグも制作しました。
また、ボタンや金具も出来るだけ自分達で制作したかったため、
アーツ&クラフト学科と共同し、オリジナルボタンを考案。
さらには経年劣化を楽しみつつ、長く愛されるシルバーや真鍮製の
アクセサリーも制作し、服と合わせて提案しました。
SDGsの目標の１つである「パートナーシップで目標を達成しよう」を考え、
地域活性化の為に、高い技術力を誇る、宮城県白石市の
白石ポリテックス工業にプリーツ加工を依頼し、クオリティの高い商品を
提供することができました。
更に販売場所である仙台三越も、昨今若年層の取り込みを課題とされていた為、
SNSや学生の人海戦術で若者を呼び込めるよう、広報活動にも尽力しました。
三越内の多店舗からも多くのお客様をご紹介いただき、
仙台市民の皆様のファッションへの強い想いも体感することができました。
もちろん当日の販売も全て学生が行い、VMDや接客オペレーション等も
自分達で試行錯誤することで、5日間に及ぶPOP UP SHOP開店期間で
多くの学びを得ることができました。
その成果として、高校生や大学生、卒業生や一般のお客様併せて
120名以上のお客様にご来店いただくことができ、売り上げも目標を大きく越える
金額を達成することができました。
企画自体、非常に大がかりなものでしたので、開始当初は開店できるのか、
商品が完成するのか、多くの不安と葛藤がありました。
チーム内で意見がまとまらず、雰囲気が悪くなることも多々ありました。
しかし、ドレメの様々な分野の先生方や外部の企業の皆様、
ドレメの先輩方など多くの方のお力添えで、ここまで手ごたえのある取組となりました。
この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
現在は振り返りとして、企画書をまとめています。
SDGsは「持続可能な開発目標」ですから、今後も学校一丸となり、
こういった取り組みを継続して参ります。
「いま、ファッションにできること。」をテーマに、
この宮城の地で私たちができる事を考え、「自分事」として
ファッション業界においてのSDGsを見つめていきたいと思います。
繊研新聞記事前文はこちらからお読みいただけます★
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